騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
「おい、直也!!」
(俺???)
「・・・誰だよ・・・」
俺は寝起きだったから声の正体を理解できていなかった。
すると、そんな状況を理解できていなかった人物が俺の頭を思いっきり叩いた。
「イッテェェェェ!!!」
「お前が俺の声を忘れるのがいけないんだ!」
そう、この声の正体は朝にも登場した凌だった。
「・・・そんなことはいいから、何?」
俺は凌の話題を変えて本来の話題を聞き出した。
「いや・・・神龍の倉庫に行こうかと思って直也を誘ってみたんだけど・・・」
(なんだ・・・そんなことか)
「別にいいが・・・」
俺は途中まで言うとそこで話を止めた。
だけど凌は俺のことお構いなしに次の行動に出た。
「よっしゃ―!そんじゃ行くべ(笑)」
「ちょっ!おい!!」
俺は凌に引っ張られながら神龍の倉庫に向かった。


――――――。


(何で凌に引っ張られて来ないといけないんだ!?)
俺はそう思いながら学校から神龍の道を歩いていた。
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