騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
戦いの結末
<由良>
「ハァ・・・ハァ・・・」
目の前にはさっきまで殴りかかってきていた人が倒れている。
何故かというと、少し前の過去にこういう出来事があったからだ。
――――――。
ガン――――――
秋月の総長と私が片手で鉄パイプを操る。
パシッ――――――
そして、鉄パイプを持っていないほうの手で殴り合いを行っている。
「あの人達すごいね・・・。」
「やばいよね。」
「秋さん頑張れ!!」
秋月の下っ端がこんなことを言っている。
対して・・・
「由良ちゃんカッコいい!!」
「由良、手ぇ抜くな!!」
「今回は、由良の勝ちじゃない?」
紅桜の連中が騒いでいる。
って言うか、周りの連中全員といえるほどの奴らが騒いでいる。
(少しうるさいけど、まぁいっか。)