騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
俺がそう思っていると弘毅が俺の心の中を読んだように答えた。
「お互いが告ればいいじゃねーか(笑)」
(その考えがあった!!)
「ありがと!!やっぱ弘毅は頭いいな!」
そう言って、いつもの部屋から飛び出した。

「おい凌、ちょっといいか?」
俺は、下の仲間たちと話している凌に声をかけた。
「・・・何?」
凌はちょっと声を低くして答えた。
(なんか切れてるな・・・)
「あのことで話なんだが・・・」
そう俺が言うと凌も話の内容がわかったようだった。
だが凌は
「その話は終わったからいいだろ?」
っと言って、話していた仲間とまた話し始めていた。
(なんなんだこいつの態度は・・・)
そう思いながら凌の襟をつかんだ。
「な、何すんだよ!!」
俺に反抗する凌を無視して話していた奴らに了解を取り始めた。
「なあ、凌借りて行っていいか?」
「いいですよ!なんか大事な話のようですし・・・」
そう言ってすんなり凌を差し出した。
「おい、離せ!」
「いいから来い!!」
そう言って凌を弘毅もいる場所に連れて行った。

「で、話ってなんだよ?」
< 111 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop