騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
――――――。
それから3分くらい伽奈と話していると突然部屋のドアが開いた。
「由良さん!!」
下っ端の1人が勢いよく飛び込んできた。
「どうした?」
私がそう聞くと下っ端は息を切らしてこう言った。
「倉庫の前に居た流花の連中らが痺れを切らして乗り込んで来ようとしています!!」
「何だと!?・・・もうやるしかないのか・・・」
私がそう言うと下っ端が「はい・・・」と答えた。
(しょうがない・・・)
「おい、お前」
「はいっ!!」
「美輝をここに連れてきてくれないか?」
「はい、分かりました!」
そう言って下っ端は部屋を出て行った。
すると、伽奈が私に話しかけてきた。
「ねぇ由良?」
「ん?・・・何?」
「あのね?何か私にもできる事ない??」
(伽奈はケンカができないからな・・・。あ!そうだ、伽奈にもできる仕事があった!!)