騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
「向こうは武器を持っとった・・・じゃが、こんなこと言い訳になるよな?」
美輝はかすかに笑いながら私に言った。
「武器?あいつら武器を使ってケンカをしに来たのか??」
私が聞くと手当てをしていた伽奈が答えた。
「そうなの。流花の人達は鉄パイプとか使っているの・・・」
(今日は素手喧嘩じゃ無かったのか??)
私はそう思いながら下唇をかみ締めた
(あいつら最低なゲス野郎だな・・・)
「おい、梓はいるか?」
私が少し大きめの声で言うと梓がやってきた
「何ですか由良さん?」
「私が仕切るはずだったC陣をみんなの手当てに回してくれねぇか?」
「え、でも・・・」
「C陣の仕切りは梓に任せるから、よろしく」
そう言い残し私は入り口の方向に歩いていこうとした。
だが、その行為を止められた
「待って由良!」
「伽奈?」
「待ってよ・・・何でいつも1人で解決しようとしているの?」
「それは・・・」
「少しは私のことも頼ってよ!!」
「でも伽奈は・・・」
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