騎龍 ～あなたを守る一匹の竜になる～

私に向かって凌が言う。
（私の顔なんて・・・ブスじゃん・・・）
自分の心の中で思いながらも傷ついた。

「次に、成績優秀なところじゃ！あれは私も惚れたわい（笑）」
美輝が言う。
（まぁ、成績優秀のことは認めてもいいけど・・・）
理由は、全国模試での実績があるからだ。

「それに、ケンカが強くてカッコいいですわ！私はそんな由良に惚れます！！」
優が私の手を取りながら言う。
（まぁ、これも本当のことなのかな？・・・だって、現在紅桜の総長だもんな・・・）
そう私はつい最近紅桜の総長にとなった。

「俺が思う理由は・・・全部だ！」
「へ？？」
私は思わず直也の言った言葉に聞き返してしまった。
「だから・・・凌が言った容姿端麗なところも、秀才なところも、ケンカが強いところも俺はいいと思う。それに、礼儀がスッゲェ正しかったしな！」
（まぁ礼儀のことも家は厳しいからな・・・）