騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
なので俺は由良の顔を見て叫んだ。
「紅桜の総長、佐々木 由良!!俺はお前に惚れた!!!」
そう俺が言うと紅桜のチームのほとんどの奴らが俺を見た。
(何で俺を見るんだよ・・・ハズッ!!)
そんなことを思いながら一度顔を下に向けた。
理由は・・・
ただ顔が赤くなっているのを見られたくないからだ・・・
(ん、待てよ・・・この状況じゃあ由良の顔が見れねぇじゃねーかよ!!)
そう思い、俺は顔を上げもう一度由良の顔を見た。
すると由良の目にうっすらと涙があった。
(・・・なんで由良が泣いてんだ?)
不思議だった。
何故さっきまで笑っていた由良が、顔を赤くして泣いてんのが・・・
(やっぱ、俺に告白されんのが嫌だったんだな・・・)
心の中でそう思っていたが、ちゃんと由良の口から返事を聞くまで動かないと決めた俺がいた。


――――――――――


しばらくして、由良が俺の近くにやってきた。
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