騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
第2章 <初めての事ばかり>
初対面
<由良>
「ふわぁ・・・。」
んっ。眠っ。
ズキ――――――
「うっ!!」
(痛っ!!・・・あー、そっかぁ。そういえば昨日殴られたんだったけ?)
あれ?でも紫鋼公園を出た記憶がない・・・。
私は今の状況を探るためにあたりを見回した。
「・・・ここどこ??」
しかも、隣には知らない男の子が寝ている。
「わけわかんない!!」
(ヤバッ!大きい声出しちゃった!!)
「ん・・・。」
(起こしちゃった?)
「お、おはよう?」
「おぅ、はよ!!」
(テンション高!!・・・って、違う!!)
「うっ!!」
まだ、昨日の痛みが残っているのに、騒いでしまったからまた痛くなった。
「大丈夫か??」
男の子が心配してきた。
「うん。大丈夫・・・。」