騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
「でも、私は咲さんに勝ってもらいたかった。」
「・・・。」
「こんな形で紅桜を継ぎたくなかった。」
「何で?」
(紅桜の総長継げるなんてすげぇじゃねぇかよ。)
「だって・・・私は、咲さんを倒して総長になりたかったんだもん!!」
「・・・。」
「だけど、しょうがないよね?」
「・・・。」
(そうだよな。自分が前の総長より弱かったら悲しいもんな・・・。)
俺がそう思っている時、あいつの目の色が変わった。
「・・・これからは、私が咲さんの願望をかなえて行くんだ!!そして、紅桜をどこのチームも追いつけないぐらいにしてやるんだ!!」
(こいつ、俺よりも体小さいのに・・・。重いもの背負ってるんだな。)
みるところにより、身長は、俺が186cmで、こいつは160cmくらいだった。

「そっか。」
「うん・・・。」

話がひと段落したところで、佐々木 由良が質問してきた。
「ねぇ、あなたの名前って何??」
(あ、そういえば言ってなかったな。)
「俺の名前は直也。神山 直也!!」
「へぇ。直也って言うんだ~!!じゃ、これからは直也って呼ぶね!!」


ドキッ――――――


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