騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
「ねぇ直也?」
家を出たすぐに由良が聞いてきた。
「ん?」
「昨日のことなんだけど、聞いてもいい?」
「・・・別にいいけど??」
俺は何を言われるか分からなかった。
「私のことお姫様抱っこしたの??」
「!!!」
(何でしってんだ!?)
俺は話していない。・・・ということは母さんか?
「母さんに聞いたのか?」
「うん。」
「そうか・・・。」
(ハァ。バレちった・・・。)
「で、そうなの??」
由良が話を戻した。
「あぁ、そうだけど・・・。」
「重くなかった??」
(何言ってんだ?メッチャ軽かったし・・・。)
「別に・・・重くなかった。」
「よかった~!!」
ドキッ――――――!!
(さっきから何なんだ!!・・・俺が由良に・・・。いや、そんなことはないはずだ!!!)
でも俺は由良の笑顔を見て顔が赤くなった。
「・・・おや~!!」
(顔が熱い・・・。バレたらどうしよう。)