騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~

初めての贈り物

<由良>

私はゲーセンに入ってから気づいたことがある。
(私、お金持ってないよーーー!!!)

「ねぇ直也?」
私は直也に声をかけた。
「ん?何?」
いつもと変わらない返事のしかた。
短いけど、優しい返事の仕方。
(私、いつの間に直也の癖を見つけたんだろう。)
「あ、あのね・・・私お金持っていないよ??」
なぜか私は疑問系で言ってしまった。
(何で疑問系!?)
すると直也は笑顔で私に答えてくれた。
「いいよ。俺が出すから!」


ドキッ――――――


(何だろ?急に・・・。)
私は直也の笑顔を見たら胸が締め付けられた。

「ありがとう・・・。」
そういい私は直也についていった。



「なぁ由良?」
急に直也が声をかけてきた。
「な~に??」
< 48 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop