騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
トサッ――――――
(えっ・・・!!)
「おっしゃー!!デケェクマ採ったぞ!!!」
(嘘・・・。本当に採ってる・・・。)
大きいクマを持って喜んでいた直也が私の前にやって来てこんな嬉しい言葉を言ってくれた。
「由良。このクマ本当はメッチャ欲しかっただろ?だからあげる!!」
「・・・何で分かったの?」
「だって、最初っからみてたじゃん!!」
(そんなことまでみていたんだ・・・。)
確かに私はクマが大好きだ。
「ほれ!!」
直也がクマを投げてきた。
「うわっ!!」
私がクマをキャッチすると直也がこんなことを言った。
「ナイスキャッチ!」
でも私は1つ不安に思ったことがある。
それは、お金のことだ・・・。
「ねぇ、・・・お金。」
「はぁ!?今日は俺が出すって言っただろ??」
(そうだけど・・・)
「でも、悪いよ。だって、2000円以上使ったでしょ?」
「あー。そうだっけ?・・・でも、男がこんなデケェクマ持ってたら引かねぇ??」
直也が笑いながらそう言い、私は納得した。
「フフッ!そうだね(笑)」