騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
<直也>
俺達はゲーセンを出て近くの公園にやってきた。
(ハァ・・・。デケェクマのぬいぐるみあげたらすげぇ喜んでたな。しかも超かわいく!!)
俺だけがそう思っているのかと思えば、周りの男達も見てたな。
彼女連れの奴らも、男だけでつるんでいた奴らも・・・。
その上もっとすごいことが・・・。
中学生らしい女も由良を見て振り返っていた。
耳を澄まして聞いてみると、その女達は、
〝ヤバイ!!あの女の人めっちゃ綺麗!!〟とか、〝しかもめっちゃかわいい~!!いいなぁ~〟とか言っていた。
(由良のかわいさがわかるのには性別関系ねぇのか!?)
そんなことを1人で思っていた俺は由良の声が聞こえていなかった。
「・・・・・や!!」
(それにしても何であの時、周りに由良を見せたくないと思ったんだろうか。)
「・・・・おや!!」
(不思議だな。こんな感覚は初めてだからわかんねぇ・・・。)
「・・・なおや!!」
(ん?誰か呼んだか?・・・気のせいか。)
「直也!!!!」
由良が目の前で言ってきた。しかも、大きな声で・・・。
「んぁ?」