騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~

(あっ!!ぬいぐるみのお礼!!)
「直也!!!」
私が大声で叫ぶと直也がこっちに振り返った。
「何だよ!!」
ちゃんと返事をしてくれる。
「ぬいぐるみありがと!!超お気に入りになった!!」
私がそう言うと直也が下を向いた。
(何で下を向くんだろ??)
だけど私はそんな直也にこう言った。
「部屋に飾っとくから!!」
すると直也の顔が上がった。
「あぁ。ちゃんと大切にしろよ!!!」
そう言い帰って行った。
(ぶっきらぼうだけど、優しい・・・。)


ドキッ――――――


(何なんだろ??何でさっきからこんな・・・)
そう。私はまだこの胸の音の正体をわかっていなかった・・・。

「こんなことを思っている時間は無い!!早く美輝の家に行かないといけない!!!」
そう言い私は美輝の家に向かって歩いて行った。


『ピンポーン』
私は美輝の家のチャイムを鳴らした。


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