騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
「ミート・スパゲッティが1つと、チーズハンバーグが1つでしょうか?」
「「はい!そうです!!」」
私達2人は声をそろえて答えた。
すると店員さんは少し笑って
「少々お待ちください。」
と言いオーダーを厨房に持っていった。

「なぁ由良、あの店員笑っとったぞ!」
「そうだねぇ。」
私は美輝にどうでもいいと言う様な返事をした。
(だってどうでもいいもん。)
「おい由良!!」
「うるせぇな・・・。何だよ!!」
「だから、あの店員少し失礼じゃなかったか?」
「まぁ、そうだけど・・・」
「じゃろ!?だって、明らかに2人しかいないのに『2名様ですか?』なんて聞くなんておかしいわ!!」
(あー、うるさ・・・)
「まぁそうだね・・・。」
私は適当に返事をして視線を美輝からはずした。

(何であの店員は顔が赤かったんだろうか・・・??)
グチグチ言っている美輝の隣で私はそんなことを思っていた。
「のぉ由良?」
ハッ!!
「何~??」
「明日は学校どうすんじゃ??」
「私は行くよ!!・・・もしかして美輝は行かないの?」
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