騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
この声は私の声と・・・
「姉ちゃんかぶんじゃねーよ!」
そう拓馬の声です。
「別に拓馬となんてかぶりたくないし!」
私はそう言って洗面所に向かった。

まず歯を磨いて、顔を洗う。
そして髪のセット~!
この行為は小さいころからの私の癖。
(今日はどんな髪型にしようかな?)
そんなことを思いながら歯を磨いていた。
そんなときに拓馬が洗面所にやってきた。
「姉ちゃん少し邪魔」
(なんだと!!・・・そうだ!いいこと思いついた~!)
「ねぇ拓馬、最近流行ってる髪型ってどんな感じのやつ?」
なぜ私が拓馬に聞いたかと言うと、拓馬は流行に敏感だからだ。
その私の考えに間違いはなく、拓馬はすぐに答えを出した。
「最近は、暑いからポニーテールをよく見つける。で、流行りのヘアアイテムは黄色のシュシュだけど・・・」
「ありがとう!!もう行っていいよ~!」
私がそう言うと拓馬は
「姉ちゃん人使い荒い・・・」
と文句を言いながら洗面所から出て行った。

そして私は歯磨きと洗顔を終えて、髪のセットの段階に入った。
(よし!髪の高さはこんなもので、あとはきれいにまとめてシュシュをつけるだけ~!!)
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