騎龍 ~あなたを守る一匹の竜になる~
(・・・このままじゃまたケンカになっちゃうね。しょーがない・・・)
「おい、優、美輝。お前らいい加減にしないか・・・」
そう小さな声で私が言うと、2人は私の方を見て、静かになった。
(私の言葉って効果抜群!?)
そんなことを思っていたら、また2人の言い争いが始まった。
「美輝のせいで怒られたじゃない!!」
(・・・2人なんですけど・・・)
「なんじゃと!?優のせいじゃろうが!!!」
(はいはい。2人ですよ~)
「うるさい!!私のせいじゃないに決まってるじゃない!!」
(いや、優さんも関係ありますよ・・・)
「じゃあ私のせいでもないじゃろうが!!!」
(美輝は完璧に関係あるでしょ(笑))
「いーや、美輝のせいでしょ~!」
(もうどっちでもよくなってきた・・・)
「何でもかんでも私のせいにせんといてくれる!?」
(あんたのほかに誰がいるんだ!!)
「だって、ほとんどが美輝のせいじゃない!!」
(まあそうだよね)
「たまに由良の時だってあるじゃんか!!」
(何で私が出てくるんだよ!!・・・もう我慢なんねぇ・・・)
「おい・・・優も美輝も静かにできねぇのか!?」
「「・・・。」」
「静かにできんのならこの学校から出て行ってもらうぞ?」
「「・・・!!」」
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