君と書いて「恋」と読もう。
『赤ちゃん。』
はぁ、やっぱり変な冗談かよ。
「冗談もほどほどにしろよ」
『冗談なんかじゃないわ。1ヶ月前屋上でしたでしょ?』
そう。1ヶ月前屋上で僕は、1つ過ちを犯した。
手紙で呼ばれた日だ。
「意味分かんねぇ。」
だって本当に分からない。
『それしか言わないわね。でも本当よ?だから、今殺したの』
この時分かった。
さっきの音は、腰を強く打った音。
それともう1つ。
やっぱり百合にとって、僕はストレス発散の道具でしかないってこと。
そんなの分かってたはずなのに、いつの間にか僕は、本当は想われてるんじゃないか、なんて期待して、僕と君の「恋愛」を信じてたんだ。
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