月と太陽
星華院さんは、僕の質問に答えてくれた。
凄い嬉すぎて、僕は調子に乗ってしまった。
「ふ~ん星華院さんっていうんや!お嬢様?まぁ~いい。何年?何組や!?俺は、2年5組櫻宮 星夜や!「サクラ」だけ、いっしょやな!おおきに♪」
ほんっと・・・・。
僕って想像以上にどこまで馬鹿なの?
星華院さんが、僕のこと知らないからって、自分も星華院さんのことなんにも知らない振りして・・・・。馬鹿にも程がある。
でも、なんか僕のこと見てて、まぁ不審者を見る目だけど。
とにかく星華院さん話聞いてない。
「お~い!星華院さぁ~ん??」
僕は、名前を呼びながら、星華院さんの顔の前で手を上下に振った。
星華院さんは・・・。
一瞬はビックリしたものの、下手くそな芝居を始めた。
きっと彼女は平然を装っているつもりなのだろう。
「っあ!桜でかまわへんから。あと、2年5組やよ?」
やべぇ。
下の名前で呼んでいいなんて、夢かと思った。
でも、またまた素直じゃない僕は。
「じゃぁ俺も星夜でかまわへんよ?桜ちゃん?」
なんて、言って不快な笑みを浮かべた。
でも、本当はすっごく嬉かったんだよ?
桜?
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