月と太陽
そういえば今日は星華の様子がおかしかった。
なんかずっとそわそわしてて。
もしかしたら、桜といるかもしれない。
僕は、星華と桜を探しに、校内を歩き回った。
この中学は、3つの塔に分かれている。
1年塔。2年塔。3年塔。
今、僕がいるのは、2年塔中央階段。
星華達を探し始めて、数十分が過ぎていた。
このまま下に降りて、帰ろうとした時。
下を向いて歩く桜の姿を前方に発見。
僕は、ビックリさせてやろうと思い、気付かれないようにすれ違い、桜の背中を押した。
その瞬間桜の手に握られていた、鞄が落ちてしまった。
「あぁ~ごめん~。桜1人ィ~~??」
あぁ。
もうちょっとしっかり謝れないのか。
桜も呆れた顔で僕を見ていた。
そしたら、桜は鞄を拾い上げ僕に怒鳴りつけた。
「もぉ~なんなん!?うち今あんたの顔見たないねん!」
うぅ・・・。
結構きつ・・・・・。
でも、僕は無理して笑って、桜に話続けた。
「ひっどいなぁ~(笑)俺は、桜の顔がしおれておったから、笑ってないとせっかくの、美人が台無しよぉ~!って言お思っとったのにぃ~」
なぁんて。
しおれてるのは自分だよ。
冗談ばっかり。
でも、やっぱり桜は怒ってて、もう1度僕に怒鳴りつけた。
「最低や!星華のことも考えてやりぃ~よ!星夜なんてもう知らへん!」
星華・・・??
星華と何かあったの?
桜は学校を飛び出した。
僕は、何も分からず、星華に何が起こったのか。
桜は何に怒っているのか。
桜を追い、学校を出た。
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