だからキスして。
メールの差出人の名前を見ただけで、ドキドキした。

嬉しさと
不安Max。

…なんて思いながらも慌ててメールを開くあたし。

『From:ミナ
今日ヒマ?時間あるなら会おうよアタシんちに来てょ』

こんなメールだと…
'やっぱり付き合ってるんだ'とは思えない。

会って確かめなくちゃ!

でも、そんな事よりやっぱり会いたい!

これから家に行くことをメールで知らせると、あたしは『彼女』の家に向かった。




とにかく会える事が嬉しくて、気づくと小走りになっていた。

ミナの家に着く頃には汗だくで、息切れしていた。

「ピンポーン」

ワンルームマンションの一室。
呼び鈴を押すと、ミナがすぐに出て来てくれた。

「あっ、真希!いらっしゃーい!仕事帰り?お疲れさま」

そう言った『ミナ』はロリ系の可愛い服を着て、これまた可愛い笑顔で出迎えてくれた。

「ただいま…」

「ねぇ、中に入ってよ」

「うん。ねぇ可愛いの着てるね?あたしも着てみたいな…」

ミナのヒラヒラのスカートの裾を掴んで言うとミナが嬉しそうに答えた。

「じゃ着る?真希とミナ一緒に写真撮ろうよ!」

あたしは素直に嬉しかった。
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