だからキスして。
何があっても

ミナを見捨てたりしない。


あたしは彼女が服を脱ぐところをジッと見ていて

ボタンを外す手が止まったのを見て、あたしは気づいた。

「あ、こんなにガン見してたら逆に恥ずかしかな?!」

「ううん。でも…ドキドキする…」

「うん…ゴメン」

「ああっ、ゴメン!見ててね!」

そう言ってミナはパッと下着姿になった。

Cカップくらいのふくよかな胸。

そして、下半身は元々の女性にはない下着の膨らみ。

身体は多少の丸みを帯びているが、どこか男性っぽい所も残っている。

明らかに…女性とも男性とも言えない発展途上の身体。

「あたしより胸大きくない?!うわ…いいな」

「これくらいの大きさに憧れてたの!下はまだ取ってないんだぁ…

…ビックリした?」

「…ちょっとだけね。でも嬉しいな。見せてくれてありがとう…って言うのおかしい?」

「ううん…ありがとう」

あたしに見せてくれたミナの秘密。

『ミナ』って
本当はね

『ミナト』って名前の男の子だった。

二年くらい前までは。

でもあたしが好きになったのは、『ミナ』だからさ

この身体も『ミナ』なんだもの。別に何とも思わないのよ。
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