だからキスして。
着慣れてないし、太ももあたりの露出が恥ずかしいけど。

あたしの初メイドを見たミナは一気にテンションが上がった。

「やーだー!!!!可愛いッ☆」

「に、似合うかな…」

「似合う似合う♪チョー可愛いよ!写メ撮ろ!」

そう言うと携帯を取り出して、二人でパチリと写メを撮る。

ドキドキしながら顔を近づけて何枚かの写メを撮っていた。

これほど近くでミナの顔を見たことがなくて、あたしはドキドキしてた。

だって…

ミナって綺麗なんだもん。

「ねぇミナ…キス…してもいい…?」

「あっ、ちょうどミナも真希とキスしてみたいなぁって思ってた」

「せっかく付き合ってるのにさ…恋人らしいこと一つもしてないもんね」

「そうだよね…うん。でもミナ…キスって初めてなんだけど」

「あたしも初めてだよ。うまく出来るかな…」

そう言ってミナと見つめ合い、ミナが自然とまぶたを閉じた所で

あたしはミナにキスをした。


初めて同士で
ぎこちないキス。

だけど嬉しい



唇に全ての神経を集中させて、ミナと触れ合っていることを感じていた。

端からみたら女のコ同士のキスみたいだけど…いいの。

これがあたしとミナの関係。
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