だからキスして。
真奈美が服を着だした。
そうなると帰る時間だという事がわかる。

今日はあまり時間がないらしい。
でもオレは真奈美の家庭のこととかは聞かないようにしていた。

無駄な情報を仕入れて、バカみたいに嫉妬なんかしたら…真奈美との関係は続けられない。

でも、少し気になっていた事を聞いた。

「…逆に真奈美がダンナに浮気がバレるってことはないのか?」

着替え終わった真奈美はオレの質問に大人の笑顔で答えた。

「涼と長く付き合えば付き合うほど、リスクは高くなるわ。もちろんいつかバレるんじゃないかって事くらい考えてる」

「オレと別れる前にバレたらどうする?」

「ダンナに謝るわ。土下座してでもね」

「愛してるんだ?」

「もう家族になってしまったからね」

「オレとの関係が遊びなら、リスクを背負う必要ないんじゃん。一回二回Sexして終わりでもよかったんじゃないの?」

真奈美はニコッと笑ったままオレの前に立った。

「私は涼とのキスが好きなのよ」

そう言って彼女はオレにキスしてきた。

「ホテルの中だけは、涼のことを本気で愛してる」


「やっぱり真奈美ってサイコー」

オレは真奈美の舌に応えて何度もキスをした。
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