純愛☆
「おまえぶっ殺すぞ!」



狂った私は
とうとう言ってはいけない言葉を投げた。




この異常な状況の中で
遊びに行こうとした瞬間だった…



「キモいって!」

(キモい…初めて言われた…)

こんな時
一番言われたくなかった…


そして涼は手当たり次第に壁を殴った。



机を蹴った。



物を投げた。


手から血が流れていた。

それでも殴り続けて
私が押さえようとすると頭を何度も打ち付けた…





「俺なんて生まれてこなければよかったんや!俺なんておらん方がいいんや!」

壁に頭を叩きつける
自分で自分の身体を痛め始めた。




「止めてよ!止めて!」


涼もキレたのだ…



「もういい!お願いやから止めて」



泣きじゃくりながら止めようとした。





とにかく


傷つけたくないと…

傷つける位なら傷つけられたほうがマシと…



その時思った。
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