純愛☆
「もしもし?」
少し慌てて出た感じだった。

「騙した?見送りに来て欲しくなくて…。せっかく行く準備もしてたのに…。今からじゃ絶対に間に合わないよ…。もう他のお客さんはみんなバスに乗ってるでしょ?」


「ゴメン…本当に騙した訳じゃないから…」

「また暫く逢えなくなるから、顔見に行きたかったんに…」

私はちょっとだけ不機嫌になった。

それと同時に、心の中ではトオルの声が聞けてとても嬉しかった。


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