純愛☆
数日後、私は自分に区切りをつける意味でトオルにアポをとり、最後のメールをする事にした。



もうメールしないって言ったのにね…
こころのモヤモヤをそのままには出来なかった…



本当にこれが最後という意味で。



聞きたい事はあらかじめ2つに絞った。


1つ目の質問を投げ掛ける。


【イエスかノーで答えてね…

涼より先に私と出会っていたら付き合ってもらえましたか?】



続けて2つ目の質問。



【本当にピンチの時は助けに来てくれますか?】



この2つの質問で私は気持ちを整理して次に進もうと…





待っている時間が長く感じられたその時、



【まずは一つ目の質問の答え…




イエスです。


むしろ俺からお願いします。涼には言うなよ】




【次に2つ目、もちろんイエスです。

ピンチの時には必ず駆けつけるよ】





トオル…


ゴメン。



やっぱり好き…



大好き……




二度とメールしないと約束した代償に聞き出した質問の答え。


イエスの回答が嬉しい分、せつなさともどかしさが押し寄せた。



私はその日からトオルというかけがえのない存在を封印した。

娘のために…。
強く生まれかわる自分の未来のために。


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