純愛☆

それでも時々



冷静な自分がいる。


何とかしなきゃ…何とか…


そして



勇気を振り絞る。


何かにすがるような気持ちで、
ある遺伝相談を受ける事にした。月に一度、一組限定で予約制。




(やっぱり諦めたくないから!)



会議室に通されると
専門の先生が座っていた。
あいさつを済ませて中に入る。するといきなり




「お一人ですか?!ご主人は?」と少しイライラした調子で聞かれた…




見れば分かるでしょ!そう思ったけれど、とりあえず謝った。



生活もかかっていて、仕事がどうしても休めなかったのだ…


(この人無理…偽善者だ…)



話方も偉そうだった



来るんじゃなかった…と思った…


優しい先生が相談にのってくれるものだと…勝手に思っていた自分が馬鹿だった。


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