俺様さんが愛する人~甘い約束~
妖精さんの記憶
零華side
「だからぁ零華は妖精なんだって！学園の」
秋に朝からこれを聞くのは１０回目
秋の白雪姫のようにあたしは学園の
みんなから妖精と言われてるみたい
「でも何で妖精なの？」
秋情報によると
あたしは性格は優しい？し容姿も可愛い？
らしく背が小さいからなんだって
自分でも性格と容姿については理解不能
ブルブル
ポケットから振動を感じた
あ･･･将樹さんだ
「お弁当は一緒に屋上で食べたい」
将樹さんから来たメールは
絵文字もなくそっけない
なおかつ寂しそうなそんな感じ
どうしたんだろう
そんな事を考えながら
屋上へと向かった
そこには空をぼんやりながめながら
壁に寄りかかっている
将樹さんがいた
