恋の一方通行
でも、どうしてそんなに悲しそうな顔するの?
私は隼人に笑ってほしくて
離れたのに…
好きな人に誤解されるのが嫌だったんでしょ?
私と隼人がデキてるって…
グイッ
「早く!!」
隼人に気付いていない拓はどんどん扉の方に近付いていく
自然と私と隼人の距離も縮まる
そして1㍍ぐらいの距離になった時
下を向いていた拓が顔をあげて
隼人の耳元で囁いた
それを聞いた隼人は
下唇を噛み締めていた