『кαταοмоι』【短編】
女として、自分のオナカに命が宿る事…。

それが、どんなに嬉しいか、彼なら分かってくれると信じていた。



『…ちょっと…、考えさせて…。』



そんな言葉を聞くまでは。


彼は、そのままタバコに火をつけた。



『…あ、わりぃ…。』



慌ててタバコを消す姿を最後に、私は頭から布団を被り、声を殺して泣いた。



何かを覚悟したんだ。
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