魔女サマとペガサス
魔女サマと相棒
「おはようラプンツェル」
早朝5時。
アタシの一日はいつもここから始まる。
「にゃあ」
きちんと返事をしたお利口さんなラプンツェルは、アタシの相棒。
すらりとしたシルエットの毛並が綺麗な、黒猫だ。
薄暗い森の奥深くにある塔に住む、アタシの一番の友達。
…暗い?
馬鹿言ってんじゃないわよ。
アタシは、魔女だ。
それも世界一強い(らしい)。
でも魔女ってのはいくら強かろうが、この世界では疎まれるか恐れられるか妬まれるかの存在でしかない。
だからアタシは、選んだ。
この、アタシたち以外に誰もいない暮らしを。
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