魔女サマとペガサス
「普通呪いにかけられた王子ってカエルとかじゃない?」
「カエルだなんて高貴な僕には合いません」
うぜぇコイツ自分で高貴とか言いやがった。
「…で、どうしてほしいの自称王子サマ?」
ピクピクひきつるこめかみを押さえながら聞く。
ここに来たからには理由があるんだろう。
絶対確信犯だもん、窓に挟まってた時点で入ろうとしてたってことでしょ。
「あ、はい。あの…」
その用件であろう何かを言おうとしているペガサスは、何故かモジモジ照れた。
…きもい。
ペガサスが照れるって何この絵図。
そして次の瞬間放たれた言葉に、アタシは目が点になった。
「僕と結婚してください」
「…は?」