魔女サマとペガサス
「何で渋々?まあいいわ。後で報酬ちょうだいね」
やるからには材料費とかその他もろもろはきちんともらわなきゃね。
王子だってんなら金くらい持ってんでしょ、本当か知んないけど。
「えっ心臓ですか」
「何でちょっと嬉しそう?違うわよ、金よ金!世は金、わかる?」
「嫌に現実的ですね」
存在が非現実なおとぼけペガサスに言われたくないんだけど。
何を夢見てんのかは知んないけど、ペガサスはがっかりと肩を落とした(多分)。
大体心臓って、そんな気味悪いモンいらないわ!
「お話は不思議っぽいような設定なのに…」
「だまらっしゃい」
そのよく動く口魔法で永遠にチャックしてやろうか。
そう言うと、ペガサスはやっとはじめて大人しく黙った。