魔女サマとペガサス
魔女サマと奇妙な生活
その日の午前中は、依頼された薬を片付けて終わった。
「すごかったです!魔法のお薬ってああやって作るんですね!」
それを見ていたペガサスは、ずっとこんな調子。
きゃいきゃい騒いで、うるさいったらない。
静かなのを好むラプが、鬱陶しそうにしている。
「ねぇ、アンタどうやって呪いかけられたの?」
外におちおちいられないのでしばらくここにいることになったコイツ。
昼食時にそう訊ねれば、彼はにこりと笑った。
…ていうかこの午前中の間だけで、この馬顔から表情が読めるようになってきてしまったわ。
そんなスキルいらないんだけど。
「朝起きたらペガサスでした」
「んなファンタジーな」
「王子ですから」
「いや意味わかんない」