魔女サマとペガサス
ご飯も食べて、次はお風呂を沸かした。
こちらもちょこちょこ魔法を使ったら、またペガサスはおおはしゃぎ。
笑顔がこぼれるとはまさにこのこと、なんか子供みたい。
ああ、いつもの静かな生活が…。
さあ、もうこんなやつ放っておいて優雅な湯浴みタイムよ、と切り替えたところで、はたと気が付いた。
「…ねえアンタ」
「はい?」
「お風呂、入るのよね?」
「もちろん! お借りしまーす」
「…一人で入れるの?」
「…」
今、コイツはペガサス姿。
そのペガサスはアタシの言葉に固まり、沈黙し、そして。
「…それはお誘いですか!?」
とりあえず全力で殴っておいた。
「グーで…!父上にも殴られたことないのに!」とか騒ぎ出したから、鎮めるためにもう一度殴った。グーで。