魔女サマとペガサス
ご飯を食べ終わってから、アタシたちは塔のある森へ来た。
大体の原料はあるんだけど、一個だけ森に取りに行かなくちゃならなかったから。
お供します!ってこれまた嬉しそうに言ったペガサスは、アタシの横で珍しいモノを見つけてはうんちくを喋っている。
どうやら物知りではあるらしい、アホっぽいのに。
王族の教育ってやつかしら?
「なんです? ジッと見て…。ハッ! まさかやっと僕の魅力に…!」
「アンタその姿で本気で言ってる?」
そう言うとそうでした、とペガサスはしゅんとうなだれた。
馬面が悲しそう。
ペガサスの背中に優雅に丸まっているラプだけが、なんだかご満悦そうだわ。
ラプもしかしてコイツのこと嫌いなんじゃないの?