魔女サマとペガサス
魔女サマと調薬
早くこの変なヤツとおさらばして、あの平穏な生活を取り戻したい。
そう思って帰ったら、まあ、そう上手くはいかなかった。
「…グルリット…。こういうことだったの…」
調理場に行くと、そこに積み上げられた、うさぎ、ねずみ、さかな、薬草。
薬草はとってもありがたいけれど、他がかわいそうだし無惨でやるせない。
得意げに鳴いたあの一声に、こんなものが詰め込まれていたとは。
「か、かわいそうです…っ! うさぎさんが…っ」
「弱肉強食。悲しきかな、自然界のルールね」
まあ今後の調理に使わせてもらおう。
で、これを片付けねばならぬのだ。
「これは薬は明日になりそうね」
「お手伝いします!」
「…ちょっと嬉しそうなのはなんで?」
えー、だって魔女サンといれる時間が伸びたじゃないですかあ!
あっ、でも結婚したらそんなの関係なかったですね!
そんなことをぬかしたヤツには、生臭い魚がいっぱい入ったカゴを押し付けてやった。
ざまあみろ。