魔女サマとペガサス
「助かりました。いや~危なかった危なかった」
「…」
部屋に入ってきたペガサスは、そう言いながら汗を拭いた。
…前足で。
「助ける義理も入れる義理もなかった…」
ほんっとに、こんな怪しいペガサス何で入れたかなアタシ。
しかも窓を壊してまで…。
コイツにそんな価値があるのかどうか。
「まあまあそんなこと言わず」
「…」
「って、ちょ、いたたたた!何するんですか押し返さないで!」
「イラッとした!やっぱないわ!チェンジ!リターン!リバース!」
「落ち着いて落ち着いて…って痛い痛い箒で殴らないで!ガラス絡まってる!」
「リリース!カムバック!」
「戻ってる戻ってる!ぎゃあああああ」