あなたは友情と恋どちらを選びますか?
そうして僕は弥生から女というものをある程度伝授されたんです。
ある程度っていうのは、誤解がないように言うが気持ちだけです。
まあ、その時の僕といえば、
何よりも心臓が爆発寸前でとても弥生を抱けなかったのが事実です。
緊張のあまり、あそこが反応しなかったんです。

さて、夜、僕は薫と合流しました。
で、僕は薫にお礼を言ったんです。
「薫・・、一応、礼を言うよ。」
薫は、ん?という顔をし、僕に聞いてきました。
「ああ?何のこと?おお!雛ちゃんのことか~」
薫は満足そうな笑みを浮かべました。
「??」
僕は何だかよく分からずに弥生を見ました。
弥生は僕と目が合うと、なぜか照れたように下を向きました。

「竜~、紹介するよ。オレの友達の雛(ひな)」
薫がそう言うと、薫の車から女性が降りてきました。
僕は普段はドギマギするのに、この時は妙に冷静だったんです。
なぜなら・・
「あ~、竜一だっ」
この女・・・、僕を女嫌いにさせた女だったからです。
つまり・・、中学の時の同級生、しかもクラスの委員長だったんです。
「あれ?知ってるの?」
弥生と薫が同時に言いました。
僕はなんとなく頭を掻いたんです。
「うん、中学の同級生。」
と雛は言いました。
弥生はちょっとふてくされた顔をしました。その時、僕は思ったんです。
やばい・・、弥生可愛い。
そうはっきりと恋に落ちました。・・・弥生に。
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