手紙 3 ~ 海を眺めて ~

だいたいは

今のお互いの事

子供時代の事

そして
目の前で遊ぶ子供たちの事

を話した。

それから

「手を繋ごう」

と言われて
私たちは手を繋いで歩いた。

凄い細い人なのに
私の手を簡単に包んでしまう彼。

緊張して
腕をピンッと伸ばしたままの私に
彼は笑った。

だって
初めてだったから。

< 11 / 58 >

この作品をシェア

pagetop