手紙 3 ~ 海を眺めて ~

それでも泣くことなく

会社帰りに
友だちを遠回りなのに
家の近くまで送り

違う場所に行き
違う友だち達の無事を確認して
何とか家に着いても

両親も兄も

「いたんだ。」

の一言・・・。

心の中で何度も何度も泣いて

「一人は嫌だ。」

と叫んでも

表では笑って
近所の人たちが無事かどうか

食材や飲む物はあるかどうか

と働きました。

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