想い人は、二重人格!!?
「今朝、俺、机蹴ったじゃん。」
「うん。何で、蹴ったりしたの???」
あたしがそう聞くと
「そう!!俺だって蹴る気は無かったのによぉ、長谷部の奴が、田中の事、
イジメたからぁ。俺、黙ってらんなくて!!!」
ちなみに、長谷部君は、あたしのクラスでもガラが悪い事で有名で、田中君はどちらかと言えば、あまり存在感の無い男子だった。
田中君は長谷部君に目を付けられていた事はクラスメイトの皆知っていた。
「で、田中の事、助けたつもりが、田中に“すみません!!!僕が悪かったです!!!”って言われちった......。」
晴樹はそう言うと寂しそうな顔をした。
うーん、晴樹、人助けのつもりなんだろうけど、暴力に繋がっちゃうんだよねぇ......。
「そんでさ、加奈子。」
晴樹がいきなり真剣な顔をしてきた。
「なっ、何!!?」
「田中に俺の本心を伝えてくれーっ!!!!!!」
あ、何だ、そんなことか・・・・・・。
「うん、わかったよ。」
そう言うと晴樹は笑顔で
「じゃぁ、よろしく!!!!」
と良いながら屋上を出て行った。
ほぼ毎日、晴樹は自分で言えないことを私に頼んで去ってゆく。
これが、あたしの日常だ。
「うん。何で、蹴ったりしたの???」
あたしがそう聞くと
「そう!!俺だって蹴る気は無かったのによぉ、長谷部の奴が、田中の事、
イジメたからぁ。俺、黙ってらんなくて!!!」
ちなみに、長谷部君は、あたしのクラスでもガラが悪い事で有名で、田中君はどちらかと言えば、あまり存在感の無い男子だった。
田中君は長谷部君に目を付けられていた事はクラスメイトの皆知っていた。
「で、田中の事、助けたつもりが、田中に“すみません!!!僕が悪かったです!!!”って言われちった......。」
晴樹はそう言うと寂しそうな顔をした。
うーん、晴樹、人助けのつもりなんだろうけど、暴力に繋がっちゃうんだよねぇ......。
「そんでさ、加奈子。」
晴樹がいきなり真剣な顔をしてきた。
「なっ、何!!?」
「田中に俺の本心を伝えてくれーっ!!!!!!」
あ、何だ、そんなことか・・・・・・。
「うん、わかったよ。」
そう言うと晴樹は笑顔で
「じゃぁ、よろしく!!!!」
と良いながら屋上を出て行った。
ほぼ毎日、晴樹は自分で言えないことを私に頼んで去ってゆく。
これが、あたしの日常だ。