魔法の戦士《bellator》
ガキィンッ、

「クリピウス《盾》」

魔方陣がテナの爪をガードする。


『せいぜい、頑張りたまえ。

君が勝とうが負けようが、君たちに深い悲しみが刻まれるのは確かだ。


ははは。』

敵は去っていった。

「テナ!

止めてよ!」


「奴とは契約をしている!

だから…意思とは無関係に体が…」


ガキィンッ、



「幸大!

何とかなりませんの!?」

「契約による命令は契約者か悪魔のどちらかが死ななければ解約されない。

奴は逃げやがったしな。」

「そんな…」

圭が怯える。


「私を殺しなさい。」

テナが言う。

「それ、俺に言ってんのか?」

「そうよ。

攻撃をガードしてるだけじゃ平行線なのよ?


貴方以外に私を殺せる人はいないわ。」


バキィンッ、

魔方陣の盾が壊れる。


「早く!」

テナがさらに攻撃を放つ。


「ざけんなよ、チクショー!!

オブヴィウス《迎え撃つ》」


バチィッ、

変身の魔方陣によりテナが弾かれた。


「幸大!?

止めてよ!

お願い!」



「なぁ、テナ。


一つ質問があるんだが?」


「何かしら?」


ビュッ、

テナの攻撃を幸大がかわす。
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