魔法の戦士《bellator》
「ハッ!」


ドッ、

テナを蹴り飛ばす。


「お前…人間にならないか?」



「…え?」

「そうすれば悪魔じゃなくなるから契約は消える。


その代わり、悪魔としての力はなくなる。

一人の人間になるわけだしな。」

「そんなことができるの!?」

テナが幸大に突進しながら言う。

「プロカーサス《突撃》」


ガキィンッ、

二人がぶつかり互いに弾き合う。


「普通はできないことをやってのけるのがこの俺、

マギア・ベラトーラだ!!」


「私が…人間に…」


「ああ。

お前が人間になったらな、俺のことを名前で呼べるぜ?」




「…。

人間か…。

それも悪くないわね。」


「幸大!

お願い!

テナを助けて!」

圭が言う。


「どうする?」


「悪魔としての力がなくなったら貴方が私を守るのよ?」


「ああ。


テナみたいな美人のためなら、命懸けで守ってやるよ。

もちろん、圭も可鈴も奈々も翡翠もな。」




「だったら、私は人間になりたい。」

テナが言う。


「任せな。

天使ガブリエルの加護を受けし聖霊よ出でよ!


ウンディーネ《水神》

インペロ・ジュンゴ《命じる、我と一つに》


ハーモニア《融合》」


青龍が現れ、幸大と融合する。

ゴウッ、

幸大が青色の衣服を纏う。
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