魔法の戦士《bellator》
ドサッ、


幸大が倒れた。


「あ…!

幸大!

大丈夫!?」

圭が言う。


「き、救急車ですの!」


可鈴が電話をかける。


「ダーリン、しっかりしてください!」

奈々が言う。





「ふぅ、まったく…疲れた。」

翡翠が言う。

「同感ね。


ま、幸大も死にはしないでしょ。」


テナが言う。

「それにしても…終わった、か。」

翡翠が言う。


「でも、鬼がいなくなったわけじゃないでしょ?」


「ああ。



ま、酒呑童子がいなくなれば統率はなくなる。


少しは休めるだろうな…」


「少し…かしら?

幸大の近くにいればずっと守ってくれるわよ?」


「な!?

ず、ずっと!?」

翡翠が慌てる。


「あら?

ずっと一緒にいたくないのかしら?」


「い、いや、その、そう言うわけでは…」

「じゃあどういうわけ?」

「そ、そうだ!


ま、守られてばかりでは幸大が大変だからな。

私だって、幸大を守ることはできる。」

「感動的なこと言うのね。」


「だ、黙れ!」



「ちょっと、二人とも幸大の心配しなさいよ…」

圭が言う。
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