魔法の戦士《bellator》
「退魔師…か。

私に用かしら?」


「ここからは問答無用。

退魔師としてお前を消す。」


「封印じゃないところが、嫌なところね。」

「私は封魔師ではなく、退魔師だからな。」


「なら、女性の姿じゃ戦いにくいから…」


ゴウッ、

足元に魔方陣が現れた。

そして、テナの胸が無くなり、髪も短くなり、服装も変わった。


「戦うのはこの姿の方がやり易いからね。」


声も男声。



「消えろ。」

如月が札を空に投げる。


ゴウッ、

札を何枚も使い構成された槍。


「これは、槍に札が貼ってるんじゃなく、札を折ったり丸めたり、

そうやって札だけで作られた槍。

触れただけでダメージを受ける。」


「ハッ!」

テナが殴りかかる。

「フッ!」

如月が槍を振る。

ガッ、

テナがガードをする。


ジュゥゥゥゥッ、

「うあっ!?」

ガードした手が焦げる。


「言っただろ?

触れただけでダメージを受けると…」
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