魔法の戦士《bellator》
「今のはお前がやったのか?」

如月が言う。

「ああ。」

「いったい何者なんだ?」

「想像に任せる。

こっちは腹が減ってんだ。

さ、飯にしようぜ?」

「賛成ですの。」

「ダーリン、私が食べさせてあげますね?」

「あんた、そーゆーの止めなさい!!」

委員長が言う。

「私はダーリンに言ってるんです。」

「いや、自分で食えるから。」


「まったく、あなたたちは賑やかね。」

テナが言う。


「お前ら!!」

如月が怒鳴る。


「お前も一緒に食うか?」

幸大が言う。

「私を馬鹿にしているのか!?」


「何を怒ってるのかしら?

私を殺し損ねたから?」

テナが言う。


「挑発のつもりか?」


「だとしたら?」

「受けて立つ!!」


バッ、

如月が数枚の札を取り出した。

「イグニス《火焔》」

ボウッ、

「な!?

熱っ!?」

如月が燃えた札を投げ捨てる。

「テナ、飯くらい落ち着いて食べたいんだが?」

「私に構わなくてけっこうよ?」

「それは俺じゃなくて委員長に言ってくれ。

委員長が俺にテナを助けるように言うんだから。」


「お前たちは私を馬鹿にしているのか!?」

如月が言う。
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