魔法の戦士《bellator》
「場所は遠く、日帰りでは難しい。

学校も休んでもらうが、良いかい?」


「ええ。」

幸大が言う。


「宿代とその他交通費は当然、私が持つ。

というよりも、依頼者からの報酬に含まれるから私が立て替えるだけだが。



ああ、そうそう。

私は行けないから2人だけだが、まぁ、男女が2人きりとは言え、とやかく言うつもりはない。


が…翡翠、幸大君、わかってるね?」

皇が翡翠と幸大を見つめる。


「幸大、私に不純な行為をすれば命は…」

翡翠が言う。

「幸大君。」

「はい。」

「孫はできれば女の子が良いのだが…」

「それはどうしようもないですが、サッカーチーム作れるくらい子供が欲しいので女の子もいずれ…」

ゴンッ、


翡翠が幸大を殴った。


「痛いだろ!」

幸大が言う。


「さっそく、明日の朝に行くからな、お前も帰って支度をしろ!!」

翡翠がその場を去った。


「じゃあ、俺も帰ります。」


「ああ。

頼んだよ。」




幸大のアパート


「お帰りですの。」

可鈴がエプロンをつけて夕食を作っていた。

「ただいま。

今日の夕食は?」

「できてからのお楽しみですの。」
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