魔法の戦士《bellator》
「おそらく、土地神が主導だ。」

幸大が言う。

「熱は?」

翡翠が言う。

「地熱だ。

あくまで仮説だがな。」

「閉じ込められ、さらに、熱まできて…

私は役に立てないし…

幸大、頼む…」

ドサッ、

翡翠が倒れた。

「こんな熱いのに巫女服とはご苦労だな。

アクア・デヴォヴィオ《水の魔法》」

幸大が翡翠に水をかけた。


「さて、やるか。

目には目を。

熱には熱。

さらに強い熱を起こす火焔。


天使ミカエルの加護を受けし聖霊よ!!


出でよ、サラマンダー《炎神》」


『キュァァァ』


炎を纏った鳥、

朱雀が現れた。


「インペロ・ジュンゴ《命じる、我と一つに》


ハーモニア《融合》」


ドゴウッ、


幸大の服が紅蓮に変わった。


「一先ずは外に出るか。



ハァッ!!」


ドゴンッ、

穴を空ける。


ゴウッ、

天井に穴を開けたがすぐに塞がった。

「この家自体が…

なら…」
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